明治12年8月以降
・ 慈恩寺の住職が絶えたことで、千間平(慈恩寺藪)の「お堂」を日爪集落の中央に移築して仏像等を守ることになった。(明治12年8月)
・ 「おやくっさん(お薬師さん)」と呼び、毎月7・18・23日に在所(日爪区内)のおばあさんが集まり、おつとめをしていた。(現在は第3日曜日のみ)
・ 長く、この「お堂」を区の集会所として利用してきた。
・ 「お堂」の傷みがひどくなり倒壊のおそれが生じたため、平成30年に日爪 区の旧会議所を改修して仏像等の文化財を移転し、「慈恩寺保存会」を 組織して管理・運営している。
主な年中行事
(2) 8月15日の午後に、覚傳寺の住職を招いて「施餓鬼」を行っている。終了後に、各家庭では、「おしょらいさん」を送り出す。
(3) 12月15日に、覚傳寺の住職が来られて、「静座講」が執り行われる。
(4) 2月11日(かつては2月15日)に、覚傳寺の住職を招いて「涅槃会」(団子まき)の行事を行う。
(5) 毎月の朔日(ついたち)の早朝に、向かいの若宮社に合わせて慈恩寺を開け、区民のお参りを受ける。
日爪地区について
「1367年(貞治6年)に饗庭氏の一族であた日爪右京佐為治が地頭代として日爪村に入部」、「1391年(明徳2年)に日爪村慈恩寺建立」と伝わっているように、14世紀後半には「日爪村」が歴史の表に登場する。集落の裏山には13基からなる日爪古墳群や信長・光秀に落とされた日爪城館跡が存在するなど、豊かな文化財と歴史に包まれた「日爪村」である。現在、戸数30戸、人口約100人の閑静な小集落である。